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PowerCore®技術の効率を実証 - セメントミキシングラインでの粉塵捕集


業界: セメントミキシング

課題: 混合製品の輸送や生産は、粘着性や接着性があり環境に有害なセメントや石灰の粉塵を発生させます。

解決策: PowerCore®フィルターパックを備えたPowerCore®集塵機

メンテナンスも簡単、コンパクトでクリーン

年間売上高140億USドルを超えるCEMEX社は、47,000人の従業員を擁し、セメントや骨材を生産する世界有数のメーカーです。 同社は生コンクリートの大手サプライヤーでもあります。 CEMEX社は世界50か国以上でこれらの建築材料を製造、流通、販売しています。

サイロ上のPowerCore®CPV集塵機です。
小規模な特化ビジネス

CEMEXの本社はマルメにあり、ランツクルーナ、ヨーテボリ(スルテ)、ヴェステラス(ストックホルムの近く)にはセメントターミナルがあります。 スウェーデン国内で主軸となるCEMEX製品は、ドイツの工場から輸入したセメントです。 特別な製品として、スルテ工場では、インフラストラクチャー市場向けに粘土の地盤改良に使用する石灰とセメントの混合製品を生産しています。 そのため、メインセメントサイロから供給される3つの貯蔵サイロを備えたミキシングラインがあります。 ブローシステムを使い、1日平均80トンのセメントをそのラインに送っています。 製品は、混合・保管された後、輸送用トラックに充填されます。 さまざまな種類の混合製品を合わせると、毎日およそ320トンを取り扱っています。

メインサイロからミキシングラインへ、また貯蔵サイロからトラックへの搬送工程では、粉塵の発生は避けられません。 CEMEX社は環境に配慮した生産に取り組んでおり、可能な限り環境への影響を回避しています。

PowerCore®: 新しい集塵技術

そうした理由から、信頼性が高く効率的な集塵システムを探していたところ、高性能で信頼性が高く、コンパクトでメンテナンスが容易な集塵技術を提供することを目的として開発されたPowerCore®に辿り着きました。 この新しいシステムの開発プロセスにおいて、ドナルドソンの技術者たちは大型車やターボ機械の吸気フィルターに使用する技術を転用することに成功しました。 この用途では、コンパクトな設計、差圧が小さいこと、優れたメンテナンス性が主な基準になります。

優れたメンテナンス性で時間と費用を節約
*コスト削減は1回の交換に基づいて算出しています。 バグとPowerCoreフィルターパックの寿命が等しいと仮定して計算しています。1人の人が従来のフィルターバグを1つ交換するのに10分かかるのに対し、PowerCoreではわずか2分で交換でき、賃金率は1時間あたり55ユーロとなります。

結果は素晴らしいものとなりました。 従来の集塵機に比べ、新しいPowerCore®技術を採用したドナルドソンの製品は最大70%のサイズダウンを実現しています。 保守やメンテナンスも大幅に簡易化されています。 フィルターパックの交換は約2分で終わります。従来のバグフィルターの交換が10分と想定すると、80%の削減です。 これによって、時間(正確にはダウンタイム)もコストも節約できます。

どちらの要素(つまり、コンパクトなサイズと優れたメンテナンス性)もCEMEX社にとっては非常に重要です。 CEMEXマーケティングマネージャー、Rolf Thulin氏: 「コスト効果の高いサービスを実現するために効率や排出削減まで犠牲にすることはできず、これらのすべてのパラメーターにおいて納得いくものである必要がありました。」 性能関連のデータに関しては、PowerCore®技術の競争力は疑いようもありません。 新しいフィルターパックは、一般的なポリエステル製バグと比較して排出量78%削減を達成しています。 これは独立したラボでの試験で確認されています。

PowerCore®のコア: ファインファイバーフィルター

これらの結果は、フィルターパックの流れが最適化された形状と高効率のUltra-Web®ファインファイバーフィルターに基づいています。 従来型ファイバーフィルターであれば、540g/m2(16 oz/ft2)のデプス捕集フィルターと同じように、メディアの折りひだの表面に大量の粉塵を捕集することができます。 高度な表面性能と革新的なパルスクリーニング技術との組み合わせにより、最小の圧力損失と最小のエネルギー供給で大幅な性能向上を実現しています。

PowerCore®集塵システムは、決定的な性能基準で、従来のバグフィルターユニットより優れ、運用コストの大幅削減につながります。 ドナルドソン、スウェーデン本社代表、Lennart Nielsen: 「3つのフィルターパックを搭載したPowerCore CPV 3システムを提案し、サイロの1つの頂部にユニットを設置しました。」

クリティカル粉塵用の設計

PowerCore®システムにおいては、セメント加工の過酷な状況下で、セメントや石灰の粘着性かつ接着性のある粉塵に対応しているかどうかのテストは必要ありませんでした。 この新技術は、まさにこうした重要材料をターゲットに開発されたものだからです。 

「新しいフィルターシステムを使い始めてから、粉塵の問題を心配する必要がなくなりました。 このフィルターは粉塵排出に関する非常に厳しい法的要件に適合しており、 メンテナンスでも時間を大幅に節約できています。 全体として、私たちの期待を大きく上回りました。」

- Rolf Thulin氏(Cemex)

継続的なモニタリングでわかること: フィルター交換の周期が長い

コストに関するもう1つの重要なデータは、フィルターパックの寿命です。 Rolf Thulin氏(Cemex): 「フィルターデータのモニタリングをドナルドソンに依頼しました。 このデータによると、約70,000トン/77,162メートルトンの混合製品(セメント)を処理した後でも、フィルター交換は1年に一度だけでいいようです。」 フィルターシステムを最も効率よく、最小のダウンタイムで稼働させるため、ドナルドソンスウェーデンのスタッフが定期的にメンテナンス作業を行っています。

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