セーフティーフィルターの重要性
ドナルドソンの多数のエアクリーナーには2つのフィルターが付属します。 大きい方はアウターフィルターまたはプライマリーフィルターと呼ばれます。 プライマリーフィルターの役割は、インテークシステムから排出される空気がエアクリーナーを通る際に、空気から汚染物質を除去することです。
多くの場合、大きいプライマリーフィルターの内側または後方に、小さいフィルターが装着されています。 この小さいフィルターはセカンダリーフィルターまたは内部フィルターと呼ばれます。 ドナルドソンではその役割に基づき、セーフティーフィルターと呼んでいます。
セーフティーフィルターではプライマリーフィルターとは異なる種類のメディアを通常使用します。 セーフティーフィルターのメディアの方が目が大きいため制限や効率性は劣ります(廃棄物のすすやオイルの煙を遮断不能)が、エンジンが故障する原因となる汚れや粉塵の小さな粒子は食い止めます。 セーフティーフィルターが対応するエアクリーナーに応じて、プライマリーフィルターと同様のプリーツ構造にすることも、スペースが限られている小型のエアクリーナーでな「スリムライン」設計にすることもできます。
セーフティーフィルターは汚染物質の捕集容量が低いため、故障したプライマリーフィルターを通過したエンジン破損の原因となる粒子を阻止できるのはごく短期間に限られます。 したがって、オペレーターは制限レベルが所定のメンテナンスポイントに達したら両方のフィルターを交換する必要があります。 この時点でセーフティーフィルターを交換しないと、最大制限レベルにすぐに到達してしまいます。
プライマリーフィルターに不備が生じていない限り、プライマリーフィルターを3回交換するごとにセーフティーフィルターも1回交換することをお勧めします。 セーフティーフィルターのみが装着された状態でエンジンを運転しないでください。
セーフティーフィルターによってエアクリーナーの全体的な効率が向上することはありません。セーフティーフィルターには予備のフィルターでなく、エンジンの「保険」の役割を果たす目的があります。 当社の経験から、エンジンの保護を手厚くする最も効果的かつ効率的な方法はセーフティーフィルターを装着することと言えます。
ドナルドソンの多数のエアクリーナーは、安全性を高めるためのオプションとして、セーフティーフィルターの装着を前提とする設計となっています。 セーフティーフィルターの適切な使用例については、ドナルドソンにお問い合わせください。