ドナルドソン、エタノール施設の効率的稼働に貢献

業界： エタノール

問題： こちらのエタノール処理施設では集塵システム内の風量が著しく低下し、フィルターの寿命が短くなっていた。

解決策： ドナルドソンは、カスタム設計の撥水/撥油性プリーツフィルターバグを開発・設置しました。

状況：

計画外の設備メンテナンスにより、生産設備が急停止する可能性があります。中西部の大規模エタノールメーカーが、集塵システムの性能低下時に直面した苦境が、まさにそれでした。

こちらのエタノール処理施設では、顕著な圧力損失によって集塵システム内の風量が著しく低下し、フィルターの寿命が短くなっていました。 この問題は、施設の乾燥蒸留穀物（DDG）利用に伴う湿度の高さにより、従来のフェルトフィルターバグが目詰まりを起こしていたことが原因でした。

既存のフィルトレーション装置メーカーの集塵システムは、必要なレベルのフィルトレーション効率を実現していましたが、メンテナンスのために年に数回の生産停止が見込まれ、施設管理者は他の選択肢や長期的な解決策を検討するようになりました。

解決策：

そして、ドナルドソンのTorit®産業用エアフィルトレーション部門のプリーツフィルターバグの専門家に連絡をとりました。 ドナルドソンのフィルトレーション専門家は、幅広い業界向けにカスタムソリューションを開発してきた長年の現場経験を活かして、状況を確認し、短期間で風量とフィルター寿命の問題の両方に対応することができました。

カスタム設計の撥水/撥油性プリーツフィルターバを開発し、設置することで、解決策を生み出したのです。 技術的に設計されたフィルターメディアは、従来のフェルトフィルターバグと比べてはるかに効果的で、空気中の湿気がメディア内に留まって目詰まりを起こさないように、湿気を逃がすことができます。 このダストケーキ払い落とし性の強化によって、フィルター全体の圧力損失を低減できます。

旧来のシステムで利用される従来のフィルターバグと比較して、このカスタム設計フィルターには3倍のフィルターメディア備えられています。 フィルターメディアを増加したことで、施設内のフィルターバグの数を約20%削減できました。また、ドナルドソンのプリーツフィルターバグは、従来のフィルターバグと比べて長さが著しく短いため、粉塵を捕集するエリアが大きくなるというメリットもありました。

結果：

撥水/撥油性のプリーツフィルターバグの設置直後に、システム内の風量が大幅に増加しました。 圧力損失は6～7水柱インチから1.5～2.5水柱インチへと大幅に減少しました。 さらに、フィルターの一体型設計によって、従来のフィルターバグやケージの配置よりも簡単かつ短時間で設置でき、コストのかかるメンテナンス時間も削減できました。