プリーツバグフィルター： 穀物、飼料、種子産業における問題を解消

プリーツバグフィルターとは何ですか？

「プリーツバグ」は、細長いフィルターアセンブリーで、バグフィルターというよりもカートリッジフィルターに似た形状をしています。  メディアオプションは、スパンボンドポリエステルからPTFEメンブレン、スパンボンド上のファインファイバー層まで、用途のニーズに応じて多数ご用意しており、最適な効率を実現します。  プリーツバグフィルターには、高温の用途向けに補強アラミドメディアもご用意しています。

現在バグハウス集塵機に影響をもたらしている問題の多くは、プリーツバグを採用することで費用対効果の高いソリューションを得ることができます。

プリーツバグにはコアが組み込まれており、フィルターバグとそのサポートケージの両方を置き換えます。  プリーツバグには上部に湾曲した開口部を備えたものもあり、一部のバグハウスフィルターで使用されているベンチュリと同様に、クリーニングエネルギーを高めています。

プリーツバグは、外見だけではなく機能もまたバグフィルターよりカートリッジフィルターに似ています。  プリーツバグメディア（ポリエステルスパンボンド）は、初期効率が高く、通常、従来のフィルターバグに使用されているポリエステル製フェルトよりも耐久性に優れています。  さらに、平均的なプリーツバグフィルターは、交換する同等サイズのフェルトバグと比較して多数のメディアを組み込むことができるため、フェルトバグよりもはるかに短いプリーツバグに交換できます。

プリーツバグフィルターのデザインには、トップロード、ボトムロード、楕円形があります。

バグハウス集塵機でプリーツバグを使用する利点

フィルター面積の増加 - バグハウス集塵機は、通常次の主な基準に基づいてサイズ設定されています。 フィルトレーション速度（体積流量）、そして、バグハウスの下部から装着する場合は上向きあるいは間隙流速。  穀物、飼料、種子の施設での一般的なフィルトレーション速度は、毎分8～12フィート（布の平方フィートあたりの空気の立方フィート＝毎分のフィート）となります。  プリーツバグフィルターを使用すると、フィルター1フィートあたりのフィルトレーション面積が2倍になります。そのため、既存の装置では、プリーツパック設計のフィルターメディアを増やすことで、フィルトレーション速度を低下させるか、同じフィルトレーション速度でより多くの量を処理できます。  その結果、別の集塵機の追加や、現在使用している集塵機を酷使することなく、既存の機器でより多くの空気を処理できるでしょう。  ここで注意すべきは、、バグハウスの下部から装着する集塵機において、上昇速度プロフィールに基づいて総空気量が制限される可能性があることです。

圧力損失の低下 - プリーツバグフィルターはバグハウス集塵機内のメディアの量を2倍にすることができるため、同じエアフローの量を想定した場合、集塵機の平均差圧損失を抑えることができます。  ファンを調整してフィルトレーションシステムの静圧負荷を減少できる場合、圧力損失が低下すると、多くの場合、フィルター寿命を通してエネルギーを節約することができます。  差圧損失の低下により、フィルターに必要なパルスクリーニングの頻度を減らすことができ、圧縮空気の消費量を削減してさらに節約できます。

耐摩耗性 - 穀物粉塵は特に摩耗性が高く、粉塵粒子のサイズが比較的小さいにもかかわらず、硬化炭素鋼であっても比較的短時間で急速に摩耗します。 摩耗によりフィルターバグの底部に穴が開き、集塵機のバグフィルターの寿命が短くなることがよくあります。  その結果、粉塵を含んだ空気がフィルタリングされずに穴を通過してしまうため、フィルターバグによる排出に不具合が起こります。  プリーツバグフィルターを採用することで、こうした摩耗の問題に対処できます。  まず、プリーツバグのスパンボンドポリエステル製メディアは、耐久性に優れています。  次に、プリーツバグでは、バグの長さ1フィートあたりのメディア数が多くなるため、通常、ファブリックバグよりもはるかに短い長さとなることで、  集塵機の下部にドロップアウトゾーンを設けることができます。  低速で開口部が大きい集塵機ほど、大量の粉塵を吸収することができます。  このゾーンを設けることで、重くて研磨性の高い粉塵が、フィルターバグの底で回転してバグを傷つけることなく、すぐにホッパーに落下します。

フィルター効率の向上 - プリーツバグのもう1つの利点は、フィルター効率の向上です。  従来の16オンスのポリエステル製バグと比較して、スパンボンドポリエステル製プリーツバグは、初期排出量を50%も削減できます。  ファインファイバーコーティングまたはPTFEコーティングのプリーツバグは、従来のバグフィルターと比較して、排出量をさらに75%削減できます。  場合によっては、プリーツバグの採用によりフィルター効率が向上したことで、排出基準の達成レベルから超越レベルへと改善される可能性もあります。  製粉用途のように、捕集される粉塵が製品そのものである場合、スタックから排出される小麦粉の量が少なくなるほど販売できる小麦粉の量が増えるということであり、フィルター効率の向上は全体的な生産性の向上にも役立ちます。  

長寿命 - フィルターを四半期ごとに交換する必要があると、穀物の処理または処理施設でのダウンタイムが長くなる可能性があります。  システムの容量を本来の設計フロー以上に押し上げてしまうと、元々年に1回のフィルター交換が必要なシステムの場合、フィルターバグの交換頻度が400%も跳ね上がってしまうことになります。  すべてのダウンタイムにコストがかかりますが、大規模な輸出穀物ターミナルなどの一部の施設では、穀物を移動していないときのダウンタイムが1日あたり10万ドルを超える損失収益につながる場合もあります。  通常の施設であっても、ダウンタイムの増加に伴う過剰なフィルター交換により、隠れたコスト発生する可能性があり、そのコストは年間12万5,000ドルをはるかに超えることもあります。 通常プリーツバグはポリエステル製フェルトバグよりもフィルター寿命が長く、フィルターの寿命が長さが直接コストの節約につながります。  フィルターバグが長持ちするとフィルターの交換頻度が下がり、交換の頻度が下がることでダウンタイムは短くなります。その結果、必要なバグの購入数が減り、廃棄コストが減り、人件費が削減されます。

優れたメンテナンス性 - フィルター交換において、ファブリックフィルターバグの交換は不快で時間を取られるものでした。  汚れたバグやケージを集塵機から取り外すのに手間がかかる上に、新しいバグを集塵機に取り付ける前に、汚れた古いバグをケージから取り外す必要があります。 

一方、プリーツバグは、集塵機のバグとケージの両方を置き換えるため、より簡単にすばやく交換できます。  さらに、同等のバグやケージと比べて、長さがはるかに短いため、取り扱いが非常に簡単です。  プリーツバグを採用している企業では、通常、交換に費やす時間が半分以下に短縮されており、関連コストの削減にもつながっています。  バグの交換作業にかかる時間とダウンタイムによる損失時間を短縮できます。

全体として、プリーツバグフィルターは、新しい資本設備を設置するための労力やコストをかけることなく、集塵システムの生産性を最大限にするなど、さまざまなバグハウス集塵機の課題に対するソリューションとなります。  プリーツバグを採用することで、高効率なフィルトレーションのほか、圧力損失の低減、フィルター寿命の延長、手間の少ない短時間でのメンテナンスが実現でき、フィルターの摩耗の問題にも対処できます。