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過酷な防衛環境に耐えるドナルドソンのスナップ式筐体保護ベント

戦闘で実証された仕様

業界: 防衛産業

問題: 戦闘地で使用できるベントを設計して、オフロードで飛び散る汚れや爆発物の破片に耐えられる性能を実現する

解決策: ドナルドソンの標準スナップ式筐体保護ベント(EPV)が試験に合格しました。 

先日、ドナルドソンのスナップ式EPVに対して、防衛関連企業から非常に厳しい環境試験の依頼が届きました。 この企業は、オフロード軍用車の新モデルの生産を5年契約で獲得していました。 ホイールバルブの圧力センサーは、タイヤの膨張や収縮をチェックできるものですが、同社がドナルドソンに問い合わせをした目的は、この圧力センサーの装着時に使用する車載用EPVの調達でした。

ドナルドソンの製品開発マネージャーであるJake Sandersは次のように話します。「ほとんどのタイヤには圧力センサーが付いています。 筐体保護ベントが必要な理由は、その筐体を水、氷、雪、泥、汚れなどの汚染物質から保護しつつ、外部環境を検知して正確なデータをフィードバックするためです。」

軍事的な任務の成功がかかっているため、契約メーカーは、すべてのコンポーネントが熱、衝撃、振動の試験に合格していることを証明する必要がありました。 同社はすでに特殊な金属製のケージでホイールバルブを保護することを決定していましたが、EPVなどのあらゆるアセンブリーに対してさらに厳格な実地試験を行う必要がありました。 同メーカーとの入念な打ち合わせのうえ、ドナルドソンは試験に向けて2種類の設計案を用意しました。 標準型のスナップ式EPVと、薄型のスナップ式EPVです。

IVSのグローバル本部長であるNathan Malekは次のように述べます。「私たちは新規顧客と緊密に連携して、重要な要素を見落とさないようにしています。 その他にも、製品が求められる性能要件を満たすことを確認するため、用途のパラメータについてできる限り多くの背景情報を収集しています。」 

試験は非常に過酷なものでした。 まずは、ドナルドソンのベントを-40°C~121°C(-40°F~250°F)の温度にさらし、 次に、戦闘地での使用を想定して、EPVがオフロードで飛び散る汚れや爆発物の破片に耐えられるかどうかを確認しました。 同社は、アセンブリーに高圧で砂利の衝撃を与え、ベントのメンブレンに外観の損傷があるかどうかを検査しました。

Sandersは「砂利がメンブレンにぶつかって損傷した場合、ベントの水や汚れからの保護機能が損なわれてしまいます。 EPVが破壊されたら、現場で主要機能が損なわれてしまう可能性があります」と語ります。

その後、同社から、ドナルドソン標準型のスナップ式筐体保護ベント(EPV)が試験に合格したとの報告がありました。 最後の懸念点は供給能力であり、 最低5年間にわたる大量注文にドナルドソンが問題なく対応できるかということです。

この懸念点に対して、当社が大量生産における70年の経験を持ち合わせていることと、多数の主要サプライヤーや自動車OEM顧客とパートナー契約を結んだ実績について説明しました。

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